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蛹(さなぎ)

投稿日:2017.10.07

午前中のリハーサルが終わりました。演目は、里舞から「海」です。
海原を一匹の蝶が渡っていくシーンです。
小学生から高校生までのコールド(群舞)です。コールドは全体が揃うまで時間がかかりますが、うまくいった時は大勢である分美しさに力が有り見せ場の一つになります。
途中、「皆さんの方から何かありますか?」と聞くと、一番後ろの小学5年生の生徒から、「アラベスクのタイミングが1列目さんと合わないです。」と意見が出ました。
返してみるとなるほどそこの部分が合っていません。つい先日まで稽古場には遊びに来ているのでは?と思っていた生徒たちが、自主的に気付き、意見を言い合うようになりました。ある時ふと変わっていくのですね。知らないうちに大きくなっていく植物のように。
先日、大山千枚田保存会の収穫祭でシニアクラスが「稲」を披露しました。この時もその姿の変化に驚きました。自分たちが引っ張っていくのだというような思いが表情にキリリと顕れて踊る姿が本当に美しかったのです。

順子

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